『隠された記憶』は見終わった瞬時にむかつく映画です。それはミヒャエル・ハネケ監督の思う壺。
まず街の一角が映る、しばらく固カメラで。
どこを映そうとしているかわからないけど、
１分程したら、たぶん緑に覆われた家だなと感じる。
２時間を越えて映されたビデオテープと子供の書いたような絵が
入った買い物ビニール袋が玄関口に置かれていた。
ビデオテープと買い物ビニール袋、時代が秒速のように変っている。
この家の夫ジョルジュは、知的で、イイ人間だと自分では思っている、
しかし家事はやらない、妻を本当に信じていない、
そういう設定です。
職業はテレビのトーク番組のＭCをしている。
※業界に少しいた経験からＭＣを務める人間には、2種類いる
本当にかしこい人と傲慢な人がいます。
だから妻アン（ジュリエット・ビノシュ）は言った。
「自分で調べたら」
※彼女アンは出版社の編集をしている。
夫婦には12歳の男の子がいる。フランス語を話しているので中学1年生
まず、面白い話。
※この映画の中で笑った中の一つ
４０代だった頃、
１週間程晴れた、少し暑い日
、街を歩いていると、
７０歳ぐらいの老婦人に声をかけられた。
そんな歳にモテルンだって、内心迷惑でもあり、
ちょっとうれしかった。
で二人して喫茶店に入り、
彼女がもじもじとしながらも、言う。
「私は、滅多に、人に声をかけないのよ、
ただ、あなたがそっくりだったものだから」
で、誰にそっくりだったか、
クイズ1。
初恋の人、親、夫、兄弟、息子？娘、母？、
？？
ブーー、
愛犬だって！（ここで笑う、小笑い）
歳に似合わず、なめた答えをするじゃねえいか、
しかもマジ顔でと思った。
もちろん立ち上がって、そうですか愛犬と、光栄です。
もっとお話の続きを伺うんですが、て話しを切り上げようとしたのに
遮り、
「７月２３日に亡くなったの」
何故知っているの、偶然？、その日がぼくの誕生日なんで、
座りなおした。
その愛犬が水遊びが好きで、ある海で水遊びをしていたら、
オルカが突然現れ、脚を噛まれそのまま海へ、
それがちょうど4○年経つと。
青くなったね、何故か？、
それは、ボクが生まれた年だから。
それと泳ぐのが唯一の趣味だから。
信じない？僕だってそうだ、
でも、ここを触ってごらん、と隣にいる人の手を取り
生まれた時からあった脚の噛まれたような痣、 さあ..
でおそるおそるさわってもらいまっしょう。
※ここが大事です、何気に隣に座っている人の手を
とって自分の足に持っていく。
そして、触れたとたん、
（,もちろん脚色してます）
※本当の話はオリジナル予告編に入れてありますが、
「落ち」はもちろん入れてません。
反対にこの映画のむかついたのが一つあります。
ＤＶＤで見ると結末であろう筈なんですが、遠景でわからない。
大スクリーンでないと分からない、
※大スクリーンで見た友人に言わせると
同じでした。
一回目では、わからなかったそうです。
※2回観て判ったそうです。
計算してるんです。
だから、エレベーターのちょっとしたシーン、
あれ撮影１日かかったそうです。
セリフ集
深夜のパーティにベルが鳴る。
夫は少し長め時間を置いて戻ってくる。
そこで妻（ジュリエット・ビノシュ）は
「誰だったの？あのね、夫の浮気を疑って、
嫉妬するような女じゃないわ」
警察に相談しに言った後、夫は
『警察は、たよりにならん、事件が起きないと動かん』
フランスも日本と変わらない、
※映画とは全然関係ないんですが、
現実に１度だけ警察官に来てもらった例外がありました。
元社員がボクがいた事務所に難癖つけに来た時、
何度も帰ってくれと頼んでも帰らないので、
警察に電話したら、
８人も（女性警官も含めて）、
狭い事務所に押しかけてくれて、
元社員の捨て台詞『１円の罰金返せ!』で、
帰りました、ビビったと思います、
ボクもビビりましたけど。
２度と彼は来ませんでした。
余談でした。
滅多に行かない母を訪ねて、傷つける
家政婦さんを雇ってゆっくりしか歩けない母に向かって
「ママこそ、こんな姿に」
「こんな姿かい、歳にしちゃ健康だ、バカをお言いでないよ」
追い撃ちをバカ息子が
「寝たきりじゃ寂しいね」
母は、精一杯 気張ります
「どうして？庭に座れたとしたって、
孤独に変わりはないさ。
地下鉄でも、家にいても感じる孤独は同じ。」
「それに＿
家の中に友だちがいるよ、リモコン付きさ、
うるさいと、すぐ絶交できる。」
そうか、今のＳＮＳみたいやんかいさ。
ジョルジュ
「子どもの頃の夢をよく見るよ。マジットを知っているだろう」
母「マジット？知らんね 昔のことだし。いい思い出でないからね
おまえが一番知っているだろう」
「歳いくとよく見るんだよ」
ジョルジュ「ボクはまだ年寄りじゃない」
母「そう思うのは自分だけ」
厳しいセリフで
ボクが老人だと気付きました。
ただ子供時代の夢は全然見ないけど、未だに会社で働いている頃の夢と
やたらとトイレが何処にあるかと気にしている、自転車の置いているところを忘れる
そんな夢ですけど、
ここでボクは、夫のジョルジュから離脱しました
（感情移入していたんですが）。
ヒドイ男です。妻を信じない、
もうこのビデオと子供がかいたような絵を
誰がやっているのかは、ジョルジュにはもう判っている筈。
それを妻に話すことは、過去の疚しい行いを告白しなければいけない。
それだけしか気をもんでいない。
心配する妻の思いなんか聴いちゃいない。
腹が立ってきました。
今の岸田総理もジョルジュのような...
あ、あ、そうか自分、
ボク（※大阪では、貴方のことをジブンと言う）とそっくりなんだ、
だから、イラつく。感情移入を拒んでいたんだって。
疚しい子とした相手の息子が
『脅かすのが、得意なんですね、
疚しさとは、なにかと思っていた』
もちろん、ジョルズは、気付かない、その場では..........。
疚しい＝やましいと読む。良心がとがめる。後ろめたい
疚しさに償う、やしさを贖う。
少年は、軽い気持ちで、自分勝手に、だから、平気で疚しいことをする。
それだから、行為したものは、忘れ、された者は、忘れない。
『隠された記憶』（仏: Caché、英: Hidden）
ストーリー
テレビ番組の人気キャスター、ジョルジュ（ダニエル・オートゥイユ）と、出版社に勤める妻アン（ジュリエット・ビノシュ）の元に、送り主不明のビデオテープが
子供じみた絵とともに送られてくる。
しかも、ビデオテープに映っているのは、ジョルジュたちの家の前、しかも２時間も。
ジョルジュは単なる悪戯として片づけようとするが、ジョルジュの生家が映り、アイツかもしれないと気付く。
キャスト
アン・ローレント＝ジュリエット・ビノシュ
ジョルジュ・ローレント＝ダニエル・オートゥイユ
マジッド＝モーリス・ベニシュー
ジョルジュの母親＝アニー・ジラルド
レスター・マクドンスキ - ピエロ
ジョルジュの上司＝ベルナール・ル・コク -
マジッドの息子＝ワリッド・アフキ
ピエール＝ダビエル・デュヴァル
スタッフ
監督 ・脚本 ミヒャエル・ハネケ
製作 ファイト・ハイドゥシュカ
製作総指揮 マルガレート・メネゴス・ミヒャエル・カッツ
撮影 クリスチャン・ベルジェ
編集 ミシェル・ハドゥスー
ナディン・ミュズ
配給 ムービーアイ・エンタテインメント
公開 2005年5月14日（CIFF）・2006年4月29日
上映時間 117分
製作国 フランス・オーストリア・イタリア・ドイツ
言語 フランス語
2005年カンヌ国際映画祭で、監督賞など3部門受賞。
※ダニエル・オートゥイユ も貰ったんじゃないかと貰ってなかった。
アンナ役難しいのにって思ったけど
オリジナル予告編 https://youtu.be/yEzGu08do3s
※この映画は2014年6月にブログで紹介したんですが、
観る側の年齢で少し観点がずれたので
再度修正しました。
ただ、そんなに変ってないのも自分自身の驚きです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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どこを映そうとしているかわからないけど、
１分程したら、たぶん緑に覆われた家だなと感じる。
２時間を越えて映されたビデオテープと子供の書いたような絵が
入った買い物ビニール袋が玄関口に置かれていた。
ビデオテープと買い物ビニール袋、時代が秒速のように変っている。
この家の夫ジョルジュは、知的で、イイ人間だと自分では思っている、
しかし家事はやらない、妻を本当に信じていない、
そういう設定です。
職業はテレビのトーク番組のＭCをしている。
※業界に少しいた経験からＭＣを務める人間には、2種類いる
本当にかしこい人と傲慢な人がいます。
だから妻アン（ジュリエット・ビノシュ）は言った。
「自分で調べたら」
※彼女アンは出版社の編集をしている。
夫婦には12歳の男の子がいる。フランス語を話しているので中学1年生
まず、面白い話。
※この映画の中で笑った中の一つ
４０代だった頃、
１週間程晴れた、少し暑い日
、街を歩いていると、
７０歳ぐらいの老婦人に声をかけられた。
そんな歳にモテルンだって、内心迷惑でもあり、
ちょっとうれしかった。
で二人して喫茶店に入り、
彼女がもじもじとしながらも、言う。
「私は、滅多に、人に声をかけないのよ、
ただ、あなたがそっくりだったものだから」
で、誰にそっくりだったか、
クイズ1。
初恋の人、親、夫、兄弟、息子？娘、母？、
？？
ブーー、
愛犬だって！（ここで笑う、小笑い）
歳に似合わず、なめた答えをするじゃねえいか、
しかもマジ顔でと思った。
もちろん立ち上がって、そうですか愛犬と、光栄です。
もっとお話の続きを伺うんですが、て話しを切り上げようとしたのに
遮り、
「７月２３日に亡くなったの」
何故知っているの、偶然？、その日がぼくの誕生日なんで、
座りなおした。
その愛犬が水遊びが好きで、ある海で水遊びをしていたら、
オルカが突然現れ、脚を噛まれそのまま海へ、
それがちょうど4○年経つと。
青くなったね、何故か？、
それは、ボクが生まれた年だから。
それと泳ぐのが唯一の趣味だから。
信じない？僕だってそうだ、
でも、ここを触ってごらん、と隣にいる人の手を取り
生まれた時からあった脚の噛まれたような痣、 さあ..
でおそるおそるさわってもらいまっしょう。
※ここが大事です、何気に隣に座っている人の手を
とって自分の足に持っていく。
そして、触れたとたん、
（,もちろん脚色してます）
※本当の話はオリジナル予告編に入れてありますが、
「落ち」はもちろん入れてません。
反対にこの映画のむかついたのが一つあります。
ＤＶＤで見ると結末であろう筈なんですが、遠景でわからない。
大スクリーンでないと分からない、
※大スクリーンで見た友人に言わせると
同じでした。
一回目では、わからなかったそうです。
※2回観て判ったそうです。
計算してるんです。
だから、エレベーターのちょっとしたシーン、
あれ撮影１日かかったそうです。
セリフ集
深夜のパーティにベルが鳴る。
夫は少し長め時間を置いて戻ってくる。
そこで妻（ジュリエット・ビノシュ）は
「誰だったの？あのね、夫の浮気を疑って、
嫉妬するような女じゃないわ」
警察に相談しに言った後、夫は
『警察は、たよりにならん、事件が起きないと動かん』
フランスも日本と変わらない、
※映画とは全然関係ないんですが、
現実に１度だけ警察官に来てもらった例外がありました。
元社員がボクがいた事務所に難癖つけに来た時、
何度も帰ってくれと頼んでも帰らないので、
警察に電話したら、
８人も（女性警官も含めて）、
狭い事務所に押しかけてくれて、
元社員の捨て台詞『１円の罰金返せ!』で、
帰りました、ビビったと思います、
ボクもビビりましたけど。
２度と彼は来ませんでした。
余談でした。
滅多に行かない母を訪ねて、傷つける
家政婦さんを雇ってゆっくりしか歩けない母に向かって
「ママこそ、こんな姿に」
「こんな姿かい、歳にしちゃ健康だ、バカをお言いでないよ」
追い撃ちをバカ息子が
「寝たきりじゃ寂しいね」
母は、精一杯 気張ります
「どうして？庭に座れたとしたって、
孤独に変わりはないさ。
地下鉄でも、家にいても感じる孤独は同じ。」
「それに＿
家の中に友だちがいるよ、リモコン付きさ、
うるさいと、すぐ絶交できる。」
そうか、今のＳＮＳみたいやんかいさ。
ジョルジュ
「子どもの頃の夢をよく見るよ。マジットを知っているだろう」
母「マジット？知らんね 昔のことだし。いい思い出でないからね
おまえが一番知っているだろう」
「歳いくとよく見るんだよ」
ジョルジュ「ボクはまだ年寄りじゃない」
母「そう思うのは自分だけ」
厳しいセリフで
ボクが老人だと気付きました。
ただ子供時代の夢は全然見ないけど、未だに会社で働いている頃の夢と
やたらとトイレが何処にあるかと気にしている、自転車の置いているところを忘れる
そんな夢ですけど、
ここでボクは、夫のジョルジュから離脱しました
（感情移入していたんですが）。
ヒドイ男です。妻を信じない、
もうこのビデオと子供がかいたような絵を
誰がやっているのかは、ジョルジュにはもう判っている筈。
それを妻に話すことは、過去の疚しい行いを告白しなければいけない。
それだけしか気をもんでいない。
心配する妻の思いなんか聴いちゃいない。
腹が立ってきました。
今の岸田総理もジョルジュのような...
あ、あ、そうか自分、
ボク（※大阪では、貴方のことをジブンと言う）とそっくりなんだ、
だから、イラつく。感情移入を拒んでいたんだって。
疚しい子とした相手の息子が
『脅かすのが、得意なんですね、
疚しさとは、なにかと思っていた』
もちろん、ジョルズは、気付かない、その場では..........。
疚しい＝やましいと読む。良心がとがめる。後ろめたい
疚しさに償う、やしさを贖う。
少年は、軽い気持ちで、自分勝手に、だから、平気で疚しいことをする。
それだから、行為したものは、忘れ、された者は、忘れない。
『隠された記憶』（仏: Caché、英: Hidden）
ストーリー
テレビ番組の人気キャスター、ジョルジュ（ダニエル・オートゥイユ）と、出版社に勤める妻アン（ジュリエット・ビノシュ）の元に、送り主不明のビデオテープが
子供じみた絵とともに送られてくる。
しかも、ビデオテープに映っているのは、ジョルジュたちの家の前、しかも２時間も。
ジョルジュは単なる悪戯として片づけようとするが、ジョルジュの生家が映り、アイツかもしれないと気付く。
キャスト
アン・ローレント＝ジュリエット・ビノシュ
ジョルジュ・ローレント＝ダニエル・オートゥイユ
マジッド＝モーリス・ベニシュー
ジョルジュの母親＝アニー・ジラルド
レスター・マクドンスキ - ピエロ
ジョルジュの上司＝ベルナール・ル・コク -
マジッドの息子＝ワリッド・アフキ
ピエール＝ダビエル・デュヴァル
スタッフ
監督 ・脚本 ミヒャエル・ハネケ
製作 ファイト・ハイドゥシュカ
製作総指揮 マルガレート・メネゴス・ミヒャエル・カッツ
撮影 クリスチャン・ベルジェ
編集 ミシェル・ハドゥスー
ナディン・ミュズ
配給 ムービーアイ・エンタテインメント
公開 2005年5月14日（CIFF）・2006年4月29日
上映時間 117分
製作国 フランス・オーストリア・イタリア・ドイツ
言語 フランス語
2005年カンヌ国際映画祭で、監督賞など3部門受賞。
※ダニエル・オートゥイユ も貰ったんじゃないかと貰ってなかった。
アンナ役難しいのにって思ったけど
オリジナル予告編 https://youtu.be/yEzGu08do3s
※この映画は2014年6月にブログで紹介したんですが、
観る側の年齢で少し観点がずれたので
再度修正しました。
ただ、そんなに変ってないのも自分自身の驚きです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
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